Weeklyテーマ 第3回「東京の今後の地価」について

東京の地価と言っても、住宅地や商業地など土地の用途によって内容が異なってくる。国土交通省が示す毎年1月1日時点の公示価格が3月公表された。それを見ると、東京圏における住宅地は前年比+2.1%で住宅価格の全国トップ5はすべて東京という状況になっており、やはり東京都心部と地方都市の格差が拡大している。

2023年度の特徴は2つ。

一つは、新築マンションの価格上昇による土地価格上昇、二つ目は、インバウンド(訪日外国人)需要の拡大による地価価格への影響である。

マンション関係の特徴として、都心、駅近、駅直結、タワーマンションということで地価に影響を与えている。商業地では、渋谷の地域開発のように大型の土地開発により土地価格に影響を与えている。東京における今後の地価については、金利の上昇、建築費の高騰、マンション開発計画、都市開発計画、インバウンド、更には人口の減少等いろいろな要素が影響を与える。いずれにしても、東京の地価は上昇トレンドを維持することになるだろう。