大鳴門橋(徳島県)

大鳴門橋(おおなるときょう)は、兵庫県南あわじ市福良丙 (淡路島門崎)と徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦(大毛島孫崎)間の鳴門海峡両端を結ぶ吊り橋である。1985年6月8日に開通。本州四国連絡高速道路が管理しており、本州と四国を結ぶ三つの本四架橋ルートの一つである神戸淡路鳴門自動車道として供用され、四国地方と近畿地方の交通の要になっている。

橋長は1,629m、中央径間は876m、幅は25m、主塔の高さは144.3m。橋は上下2層式となっており、上部は片側3車線の道路(現在は計6車線の内、中央4車線を使用)、下部は将来的に鉄道 (四国新幹線)を通すことが出来る構造となっている。ただし、明石海峡大橋が道路単独橋で建設されたので、神戸からの鉄道が大鳴門橋に通じる可能性は消滅している。

大塚国際美術館(徳島県)

大塚国際美術館 (おおつかこくさいびじゅつかん, The Otsuka Museum of Art) は、徳島県鳴門市の鳴門公園内にある、陶板複製画を中心とした日本最大の私立美術館である。大塚製薬グループの創業75周年事業として1998年に開設された。とくしま88景に選定。日本最大の美術館(延床面積29,412m2)として1998年に開館した。後発の国立新美術館(2007年開館、47,960m2)に次ぐことになったが、兵庫県立美術館(27,461m2)などを上回る日本第2位、私立では最大の美術館建築である。

展示されている作品の多くは、大塚グループの大塚オーミ陶業株式会社が開発した特殊技術によって、世界中の名画を陶器の板に原寸で焼き付けたものである。オリジナルの収集に拘るのではなく自社技術を用いてふんだんに作品を複製、展示するという構想は、企業の文化事業としての私立美術館の中でも非常に特異な試みといえる。美術教育に資するべく、作品は古代から現代に至るまで極めて著名、重要なものばかりを展示しており、これらを原寸で鑑賞することでその良さを理解し、将来実物を現地で鑑賞して欲しい、との願いが込められている。
陶板複製画は風水害や火災などの災害や光による色彩の退行に非常に強く、屋外でのサインボードや壁画に用いることのできる技術として開発された。そのため大塚国際美術館でも、展示室の中には写真撮影を禁じていない所や、屋外に作品が展示されている場所もある。屋外の庭園に展示されたモネの『睡蓮』などはその性質を生かした好例である。板を組み合わせることで大型化にも対応でき、ミケランジェロの『最後の審判』もオリジナルの展示環境全体を再現したシスティーナ・ホールに展示されている。このホールは2004年5月9日、衆議院議員の後藤田正純と水野真紀の結婚披露宴が行われたことでも有名となった。