石垣市(いしがきし)は、沖縄県八重山諸島の政治、経済、産業、交通の中心地となっている市である。旧八重山支庁(現・沖縄県八重山事務所)所在地であり、数々の島から成り立つ隣接自治体である竹富町役場もある。
近年は、離島ブーム、ダイビングなどの海洋レジャーを目的に島外からの移住者が増え、人口の増加する現象が見られる。また、日本最南端・最西端に位置する市でもある。
沖縄県で西表島に次ぐ三番目に大きな石垣島と尖閣諸島からなる。
尖閣列島は現在では無人島なので、実質的には一島一市である。石垣島の南部は平地が多く、人口はここに集中している。北部は山がちで裏石垣と呼ばれる。古くはマラリアの蔓延する地域であったため、集落そのものが少ない。琉球王朝時代に強制移民が行われた歴史もある。
於茂登岳(526m、沖縄県最高峰)を中心とした山塊は照葉樹林に被われ、固有の動植物も多い。
2003年以降、本土からの移住者が急増し、住民票の移動だけでも3,000人、住民票を移さない人を含めると5,000人に達する(2005年4月現在)。本土の競争社会に見切りをつけ南国の楽園にあこがれて移住したり、退職した団塊の世代が老後の住処を求めて転入している。しかし、石垣島では目立った産業が無く、殊に若者の場合しっかりした計画を立てずに移住すると経済的に行き詰まるケースもある(読売新聞2005年4月12日付)。また転入した新住民が地元コミュニティーに関わろうとせず軋轢を生んだり乱開発によるインフラストラクチャー整備への負担増の問題もあり、ここへ来て開発や転入を規制する方向に向かいつつある(日経ビジネス2007年5月14日号)。