大井川鐵道 井川線(静岡県)

井川線(いかわせん)は、静岡県榛原郡川根本町の千頭駅と静岡県静岡市葵区の井川駅とを結ぶ大井川鐵道の鉄道路線である。南アルプスあぷとラインの愛称がつけられている。
大井川の流れに沿って山間を縫うようにゆっくりと走る。全線の1/3がトンネルと橋梁で占められており、また非常にカーブが多く走行中は車輪が軋む音が絶えない。そのため井川線の機関車および制御客車は水撒き装置を備えている。
鉄道資産は中部電力が保有している。ただし第三種事業者ではない。同線の赤字額は中部電力が負担している。

大井川鐵道井川線沿線・DD20 5「AKAISHI」 赤石 (2008/05)

大井川鐵道 大井川本線(静岡県)

大井川(静岡県)

南アルプス南部、静岡県・長野県・山梨県の県境付近にある間ノ岳に源を発し、赤石山脈・白根山脈の間を南下。静岡県志太郡大井川町と榛原郡吉田町の境界から駿河湾に注ぐ。
大井川に並行して、大井川鐵道の大井川本線・井川線が島田市金谷から静岡市葵区井川まで走っている。

大井川鐵道(静岡県)

鉄道路線は大井川本線と、中部電力から運営受託している井川線(南アルプスあぷとライン)を有する。大井川本線は蒸気機関車(SL)の動態保存、井川線は日本唯一のアプト式鉄道として知られる。 ローコスト運営の名鉄グループの中でも際立つ低コスト運営と、中部電力からの運営受託収益で、地方のローカル鉄道でありながら経営基盤を確立しているのは特筆に価する。
他に寸又峡線の路線バス事業を手がけている。

大井川鐵道大井川本線(静岡県)

大井川本線(おおいがわほんせん)は、静岡県島田市の金谷駅と静岡県榛原郡川根本町の千頭駅とを結ぶ大井川鐵道の鉄道路線である。
蒸気機関車 (SL) の動態保存・運行が行われている路線として知られる。また、元京阪・元南海・元近鉄の特急用車両が移管前の塗色のままで運行されている。
普通列車は日中は1時間~1時間半間隔で運行され、全線通しの運転のほか金谷~新金谷間の区間系統もある。
SL列車は「かわね路号」の名で、臨時列車の扱いだが原則毎日金谷駅~千頭駅間に1日1往復運転される。休日など期間によっては2往復に増便、また逆に、主に冬季には検査などで運休になる日も存在する。急行料金500円(2008年5月現在)が必要。
かつては東海道本線と線路が繋がっており、実際に国鉄(現・JR)の列車の乗り入れに使用されていた。ここから東海道本線直通の快速列車(静岡発着は「奥大井」、浜松発着は「すまた」)やジョイフルトレインが乗り入れていたことがあったほか、大井川鐵道への譲渡車両を国鉄路線経由で搬入する際の入り口にもなっていた。現在ではこの線路は撤去されており、譲渡車両の搬入には陸路を使用している。
また、急行料金を要する電車急行も運転されていたが、2003年8月の土砂災害以来運転されなくなり、事実上の廃止となった。急行料金は2003年時点で150円だった。

大井川鐵道本線沿線・C11形C11 190 (2008/05)
元々は熊本県の個人の手によって保存されていたSL。過去にはお召し列車も牽引していた。
大井川鐵道本線沿線・C56形C56 44(2008/05)
戦時中にタイへ渡った出征機関車のうちの一両。2005年12月から休車中であったが、2007年10月7日からタイ国鉄当時の塗装に戻され復活した。
大井川鐵道本線沿線・C56形C56 44とカヌー (2008/05)
大井川鐵道本線沿線・C56形C56 44 (2008/05)
大井川鐵道本線沿線・C56形C56 44 (2008/05)
大井川鐵道本線沿線・C10形C10 8 (2008/05)
大井川鐵道本線沿線・C10形C10 8 (2008/05)
日本国内唯一のC10形の現存機かつ動態保存機。
大井川鐵道本線沿線・E10形E102 (2008/05)
大井川鐵道本線沿線・E10形E102 (2008/05)
新金谷車庫・C11形C11 190 (2008/05)
新金谷車庫・C56形C56 44(2008/05)